第四紀研究
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論説
島根県,鮮新—更新統江津層群に挟在するテフラの火山ガラスと鉱物の化学組成
立石 良沢田 順弘永井 淳也酒井 哲弥
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46 巻 (2007) 1 号 p. 47-61

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抄録

島根県中西部に分布する鮮新—更新統江津層群中のテフラを7地点から採取し,火山ガラスと構成鉱物の特徴を明らかにした.火山ガラスは4地点のテフラに含まれ,いずれも流紋岩質(SiO2=77.0-79.8wt.%)である.いずれのテフラにも普通角閃石,ジルコンが含まれるが,随伴する有色鉱物種によって(1)かんらん石,(2)斜方輝石・黒雲母,(3)カミングトン閃石・黒雲母,(4)カミングトン閃石を含む4つのグループに分けられる.これらの苦鉄質鉱物の化学組成と既存のジルコンのフィッション・トラック(FT)年代から,(2)のうち1.7±0.2Ma,1.7±0.1Maの2試料,(3)のうち1.1±0.1Maの2試料の対比が可能である.また,(3)のテフラは大江高山火山起源と考えられる.江津層群中のテフラの諸特徴を明らかにすることは,今後の西南日本の鮮新—更新統の対比にとって有効と考えられる.

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© 2007 日本第四紀学会
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