第四紀研究
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論説
浜松平野西部における完新世後期の浜堤列の地形発達過程
佐藤 善輝藤原 治小野 映介
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2016 年 55 巻 1 号 p. 17-35

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抄録
浜松平野西部で行った掘削調査,珪藻分析,年代測定,テフラ分析の結果に基づいて,完新世後期の堆積環境変遷を復元し,6列ある浜堤のうち,陸側の浜堤IからIVについて浜堤列の地形発達過程を検討した.各浜堤の形成開始時期は,IからIVの順にそれぞれ8,000~7,000calBP頃,7,000calBP頃, 7,000~4,000calBP頃,4,000calBP頃と考えられる.また,閉塞完了時期は浜堤I~IIIが3,400~3,000calBP頃,浜堤IVが2,000calBP頃と推定される.浜堤の発達に伴って浜堤背後の低地では淡水~汽水域が形成されたが,その後に海水が時折浸入して一時的な塩分上昇が生じた.このことは,浜堤列が一度に形成されたのではなく,拡大と縮小を繰り返しながら複雑な発達過程を経てきたことを示している.
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© 2016 日本第四紀学会
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