第四紀研究
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「ジオパーク活動の新たな展開:考古学・人類学・土壌学の視点から」特集号
埋蔵文化財保護行政とジオパーク活動の連携
—千葉県銚子ジオパークから—
赤塚 弘美
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2017 年 56 巻 3 号 p. 111-119

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抄録

千葉県銚子市では,平成24年(2012)9月に千葉県初の日本ジオパークに認定された.このジオパークでは,地質資源,考古学的・生態学的・文化的な価値のある対象をサイトとして活用し,「教育」「保全」「地域振興」を3つの活動の柱として位置づけている.このジオパークにおける各サイトは,文化財行政が扱う「文化財」として捉えることができると考えている.

本市のジオパーク活動には,開始時から文化財保護行政部局が担当として携わる中で,平成26年度(2014)から始まった余山貝塚の発掘調査を通して,遺跡の保護と活用を図る上で,ジオパーク活動と連携することで非常に大きな効果を得られる可能性を感じており,環境整備に努めていく必要がある.

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© 2017 日本第四紀学会
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