第四紀研究
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領域5「現代社会に関わる第四紀学」シンポジウム特集号
第四紀学と地盤情報
竹村 恵二北田 奈緒子伊藤 浩子三田村 宗樹
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2017 年 56 巻 5 号 p. 207-215

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抄録

地盤情報は,地域の地盤を地質学・土質工学の視点から研究するうえで重要な情報であり,社会にとっての貴重な公共財となる.本論文では,ボーリングデータを集積し,地質学的記載とあわせて,これまで実施されてきた地域地盤研究と第四紀学への利活用についてまとめた.特に関西地域を例にデータベースの構築と利活用の課題を紹介した.「関西圏地盤データベース」が関西圏地盤情報ネットワーク(KG-NET)により構築され,系統的に情報の追加・更新等のデータベースメンテナンスが継続されている.また,地下基準断面の作成,広域の地層分布の把握,地下地質構造の把握,特徴的な地層や火山灰からの時間面の情報などにより地域の地盤情報を迅速に整理できることをまとめた.防災活用事例として,地震動予測や液状化予測への利活用の例を示した.

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© 2017 日本第四紀学会
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