第四紀研究
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領域3 「層序と年代基準」 シンポジウム特集号
テフラ研究に関する国内外における最近の現状と動向─同定法,噴火年代決定,古気候変動研究への応用,分布の広域性,標準試料整備を中心に─
鈴木 毅彦
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2018 年 57 巻 5 号 p. 131-142

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抄録

本総説では2018年時点での国内外におけるテフラ研究の現状と動向について,テフラ研究の根幹をなすテフラの同定法,噴火年代の決定,古気候変動研究への応用,分布の広域性,テフラ標準試料の整備に関して言及した.テフラ同定法については現在主流である火山ガラスのEPMA分析におけるラボ間測定差の問題とその解決にむけた動き,最新の分析方法であるLA-ICP-MSの現状を取り上げた.噴火年代の決定については最近の放射測定法から氷床コア年代モデルによる年代決定,古気候変動研究への応用を取り上げた.とくにグリーンランド氷床コアから検出されつつある大陸間規模のテフラ対比の現状やそれに関わる問題について触れた.またテフラ研究を支えるテフラ標準試料の整備について関連機関の事例について述べた.

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© 2018 日本第四紀学会
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