第四紀研究
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文献史料にもとづく歴史時代の伊豆半島東方沖群発地震史と東伊豆単成火山地域の火山活動史
小山 真人
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1999 年 38 巻 6 号 p. 435-446

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抄録

明治時代およびそれ以前における東伊豆単成火山地域の群発地震史を文献史料から調べ,噴火を類推させる地変記録についても検討をおこなった.群発地震については4事例(1868または1870年,1816~17年,1737年,1596年),噴火可能性については2事例(1854年,1777年)を検討した.1868(または1870)年の地震記事は,伊東付近で起きた群発地震記録と考えてほぼ間違いないこと,1816~17年の地震記事についても伊東付近の群発地震記述である可能性を指摘した.19世紀以後,伊東付近においては上記2事例をふくめた1816~17年,1868(または1870)年,1930年,1978年~現在の4回の群発地震記録(すなわちマグマ貫入事件の記録)が残されており,約50~60年間隔で起きてきたようにみえる.事例数が少ないため確かなことは言えないが,1978年以来現在も間欠的に続いている群発地震は,間欠的とはいえ21年以上にわたって継続している点において,過去の群発地震と特徴を異にしている.噴火の可能性については,検討した2事例とも否定的な結果が得られた.

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