抄録
IT技術の進歩と共に、スマートフォンも目覚しいスピードで普及しています。
スマートフォンは、タッチパネルを使用しており、画面が平坦で凹凸がないため、ロービジョン者にはとても使いづらいと言われています。機種によっては、視覚障害者のために各種アクセシビリティ機能を備えたものもあります。そこで、ロービジョン者にスマートフォンはどの程度まで使いこなせるのか、電話やメール(日本語入力)の場面を想定し、スマートフォンのアクセシビリティ機能を体験・評価し、問題点や課題について報告します。
ここでは、スマートフォンを動かす操作を3種類(選択、入力、登録)に分類し説明します。ロービジョン者が「選択」動作をするためには、画面読み上げ機能が非常に有効です。また、「入力」動作をするためには、読み上げ機能に加えて音声認識による日本語入力機能が有効になります。さらに、「登録」動作のためには、「入力」動作の他に、複雑な画面のアイコン配置(機能)を覚えるなど、3種類の操作に応じたアクセシビリティ機能の支援が必要になります。
改善する課題としては、アクセシビリティ機能の一つである画面の白黒反転機能を生かす画面設計の必要性、また平坦で操作しづらいタッチパネルを少しでも分かりやすく工夫するなど、ロービジョン者の立場から報告します。
最後に、ロービジョン者に便利と思われるスマートフォンの機能(カメラや地図情報)を紹介します。