2011 年 vol.5 巻 06 号 p. 1-5
はじめに
地域歯科医師会による健診・予防・指導・啓発も含めた各ライフステージにおける歯科保健事業や社会貢献活動等は年間を通して多数行われている。その際、喫煙による健康被害などに関する質問項目を含んだ歯科関連の保健調査が行われることも多く、結果的に防煙の重要性を示す結果が得られることもある。たとえば我々の住む東四国においても、徳島県歯科医師会が実施した妊婦歯科保健事業および香川県歯科医師会が実施した高齢者歯科保健事業における保健調査の分析から、各ライフステージにおける禁煙の重要性を示す結果が得られている。
本稿では、これらの内容を基に歯科保健調査結果の有効活用について論じてみたい。