2015 年 vol.9 巻 02 号 p. 6-8
学校での禁煙教育は、教員または外部講師が教室や体
育館で教科書やスライドを用いて実施するのが一般的で
ある。医療従事者が講師を務める場合は、医療現場での
経験や専門知識に基づいた情報提供を行いやすい一方
で、現場を離れるために他のスタッフに負担が生じる可
能性があり、頻回には実施しづらい現状がある。また、
学校も行事などの都合で時間確保が困難なことも多い。
当院小児科では、環境再生保全機構委託研究で中学生
と連携し、気管支喘息の増悪予防に関する取り組みを継
続してきた。平成21年度からは、受動喫煙防止教育を新
たなテーマとして介入研究を実施することになった。四
街道市内中学校では毎朝10分間が読書の時間となってい
る。この時間を受動喫煙防止教育にあてていただくこと
とした。