1988 年 44 巻 2 号 p. 83-90
本論文は、著者が先に試作した圧電型バイブロメータによる接触コンプライアンス測定の妥当性と若干の応用例について検討したものである。このバイブロメータは圧電素子と振動ピックアップで構成されているので、従来の動電型バイブロメータと大きく異なり、小型・軽量である。このバイブロメータをフォームラバー上に設置したときの振動性状及び接触コンプライアンス特性について、半無限弾性体理論を適用して定量的に解析した。また、土質工学や歯科理工学方面にこのバイブロメータを応用して、それぞれ粘土の強度や石こうの硬化特性と接触コンプライアンスの相関性について実験的に検討し、併せてその実用性についても考察した。