日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
日本語音声規則合成のための構文解析
鈴木 和洋寺西 立年
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1988 年 44 巻 5 号 p. 335-343

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抄録

普通の文書から、自然なプロソディを持つ合成音声を得るためには、人間の無意識的な「分構造を理解した上での息つぎ」をまねる必要がある。このため、日本語の文法性質に着目した構文解析法を考案した。この構文解析では、文節の修飾、被修飾の関係に基づき、それらを結合して句を形成し、更に句同士の修飾、被修飾の関係を調べてより大きな句とし、文に至るまで繰り返す。この過程で文構造の中の切れ目とその深さが分かり、それらと朗読スタイル及び残留呼気との兼合いによって息つぎを指定する。こうして合成される音声の評価の結果、求められた構文の情報が、文音声のプロソディの自然性に、極めて大きく寄与していることを示していた。

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© 1988 一般社団法人 日本音響学会
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