日本音響学会誌
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Print ISSN : 0369-4232
感熱記録音の発生機構
下出 新一安部 登紀子大内 勝文
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1988 年 44 巻 5 号 p. 369-376

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抄録

オフィスの労働環境を改善する観点から、低価格で低騒音のファクシミリに対する市場ニーズが高い。筆者らは、実験と理論にて感熱記録音の発生機構の解明と制御手法の開発を試みた。最初に、記録音が、紙搬送開始時に、はくり力によって発生すること、またこのはくり力が感熱ヘッドの表面温度に逆比例することを示す。次に記録音の大きさが最小となる紙送りタイミングが存在し、この場合の低減効果が極めて顕著であることを、実験によって明確にする。また、はくり力が感熱ヘッドと記録紙間の接着面積に比例すると仮定した理論により、この制御方法の妥当性を確かめ、併せて記録紙感熱層を変化しても記録音が低減できることを示す。

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© 1988 一般社団法人 日本音響学会
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