1988 年 44 巻 7 号 p. 515-518
有限個の実測騒音レベルデータからL_<eq>とL_<50>算出するとき、これらの差:L_<eq>-L_<50>が原騒音レベルの変動幅やL_<eq>、L_<50>算出のためのデータ数によってどのような分布形状を示すかをまず考察している。次いで、この結果を利用して、L_<50>とL_<eq>との間の関係式(特に変換式)を設立するにあたって、データの有限性に基づく誤差を小さくするための一つの指針を与えている。具体的には、原騒音レベル変動がガウス分布に従う最も基本的な場合に着目し、データ有限性に基づく誤差をある許容範囲内におさめるためには最低どれくらいのデータ個数を必要とするのかを理論的並びに実験的に考察している。