日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
オーケストラ演奏音の確率過程モデル
江原 史郎
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1989 年 45 巻 12 号 p. 927-933

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抄録

この研究では、「オーケストラ演奏音はレベル一定な可聴周波数成分V(t)が強さの変動信号W(t)により積の形に変調されて生成される」とする演奏音の生成モデルに立って、オーケストラ演奏音をV、Wの積の確率過程U=VWで表現し、モデルの妥当性を検証している。分析でVのガウス性とWのm分布性を明らかにした後、これらの分布とモデルの積構造からUの分布を合成的に誘導した。この結果は筆者の測定結果のみならず、諸外国の測定結果とも一致し、従来グラフなどで複雑に表されていた表示結果が分布形定数一つで特質的に整理され、簡潔にまとめることができた。

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© 1989 一般社団法人 日本音響学会
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