日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
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ホモダイン干渉型光ファイバハイドロホンの出力安定化
高橋 純夫岡嶋 克典長谷川 秋雄村上 泰典
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1990 年 46 巻 11 号 p. 899-904

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抄録

ホモダイン方式のファブリー・ペロ干渉型と偏波成分干渉型の光ファイバハイドロホンについて、温度変化による動作点のドリフトを補償する実験を行った。ファブリー・ペロ干渉型は圧電素子により光ファイバを伸縮する方法で、偏波成分干渉型は可動ミラーを用いる方法で、光路長を調節してドリフトを補償した。また、ドリフトの原因である、温度による光ファイバ中の光位相の変化量を、PANDA型と楕円クラッド型の偏波面保存ファイバについて測定した。光位相の温度に対する変化率は、PANDA型の方が楕円クラッド型よりも大きい値を示した。ファブリー・ペロ干渉と偏波成分干渉を比較すると、後者は前者よりもかなり小さく、前者の1/150(PANDA型)〜1/230(楕円クラッド型)であった。

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© 1990 一般社団法人 日本音響学会
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