日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
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入力暗騒音に汚された任意楽音入力下の遮音システムに関する一同定理論と実験
太田 光雄肖 業貴小寺 吉衛
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1990 年 46 巻 5 号 p. 376-382

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抄録

本論文では、入力側において大幅かつ任意変動分布の暗騒音が混入した複雑な音環境下の遮音システムに着目する。そして、零平均のガウス分布入力や最小自乗型の誤差評価といった標準路線にそう操作優先の立場からではなく、現象優先の立場に立ってパラメータ同定の逐次推定アルゴリズムを新たに提案している。具体的には、まず周波数軸において、入力側を主体にしエネルギー加算原理のもとに遮音システムのモデル化を行い、入力変動をデシベル変動に整合したエルミート直交展開型の確率密度表示で与える。次に、入力累積分布が、システムの出力観測データから逆に推定した理論的入力分布と合致するように評価規範を新たに導入し、確率近似法によるパラメータ逐次推定の一アルゴリズムを設立する。最後に、本手法を実遮音システムの実測データに適用して、その実際的有効性が実験的にも確認される。

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© 1990 一般社団法人 日本音響学会
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