日本音響学会誌
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Print ISSN : 0369-4232
中耳動特性の3次元表示
和田 仁小林 俊光西村 貞彦
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1990 年 46 巻 5 号 p. 391-396

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抄録

中耳病変の診断には、一定周波数の音を加えた状態で、外耳道内圧力を掃引することにより得られる音圧変化から中耳の状態を測定する方法、すなわちティンパノメトリー(TM)が、一般に用いられている。しかし、TMから得られる情報は少なく、より正確な診断を行うため、周波数と圧力の両方を掃引できる Middle Ear Analyser(MEA)を開発し、臨床応用へ向けて種々の測定を行っている。現在MEAの測定結果は2次元表示で表されており、中耳病変を診断する際にdynamicsの専門知識が必要である。本報告では測定結果を基に数値シミュレーションを行い、MEAの利点を十分生かし、dynamicsの専門知識がなくても容易に診断できるよう、視覚に訴える3次元表示の可能性について検討した。

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© 1990 一般社団法人 日本音響学会
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