日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
マイクロホンアレーシステムを用いた大型自動車の部位別発生騒音の測定
押野 康夫上玉利 恒夫橘 秀樹
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1991 年 47 巻 12 号 p. 918-927

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抄録

大型自動車の発生騒音を主要音源別に分離して測定する方法に関して、鋭い指向性を持つマイクロホンアレーを用いる方法に着目し、基礎的検討と実験的検討を行った。まず、定速度で移動する二つの音源からなる複合音源に本手法を適用したときに生じる測定システムの時定数によるピークレベルの低下量を理論的に求め、その補正方法を検討した。その妥当性を確認するために、音響パワーレベルが既知の二つの無指向性スピーカを乗用車のルーフ上に搭載して移動させ、本手法を適用して個々の音源の音響パワーレベルを分離して測定したところ、あらかじめ測定しておいた値とほぼ等しい結果が得られた。実際の測定として、大型トラックを用いてテストコースにおける実車走行実験を行った。この実験では、大型車を前部音源(エンジン)と後部音源(タイヤ)の二つからなる複合音源と見なし、それぞれの音源のパワーレベルを本手法によって分離して測定した。その結果から、装着タイヤの種別、積載量及び車両の違いによるエンジン及びタイヤの発生騒音の変化について検討した。

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© 1991 一般社団法人 日本音響学会
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