日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
積分時間の異なる三つの蓄積画像による緊急停止体抽出システム
三井田 惇郎浮貝 雅裕新谷 泰男兼先 愛実山崎 亨
著者情報
ジャーナル フリー

1991 年 47 巻 12 号 p. 935-940

詳細
抄録

本研究では、三つのフレームメモリにそれぞれ積分時間の異なる画像蓄積を行い、それらの画像データ間で定められた演算を行って、背景画像や移動体画像に埋め込まれた緊急停止体画像成分のみを抽出するシステムを構築した。この方式によって抽出される画像は、移動体の運動が急に停止した直後から現れ、それ以後も演算パラメータで決定されるしばらくの間はその画像を保持し続ける。また、このシステムの応用例として、空中超音波パルスサーチライト方式で走査し、得られた反射音波の信号を用いて、緊急停止物体の映像のみを表示し、更に停止した後もその映像を表示することのできる超音波パルスレーダを試作した。実験の結果は理論的に算出された現象と一致したが、気体の流動が大きいと誤差が生じた。これらの結果から、このシステムは緊急停止体の抽出に十分利用できることが判明した。

著者関連情報
© 1991 一般社団法人 日本音響学会
前の記事 次の記事
feedback
Top