この研究では、空中超音波パルスをサーチライト方式で走査し、得られた反射音波を2組の信号累積システムに記憶し、これらのデータに特定の演算をすることによって、移動物体の映像のみを表示し、更に移動体が旧に停止したと後もその映像を表示することのできるシステムを考察し、これの理論に基づいて室内の移動物体を検知する超音波パルスレーダを試作した。実験の結果は理論的に算出された現象と一致したが、気体の流動が大きいと誤差が生じた。そして、このシステムは気体流動の少ない雰囲気での移動体検知に十分利用できることが判明した。