日本音響学会誌
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多数回平均のみによるインパルスレスポンス推定の一方法
城戸 健一山崎 亨板倉 秀清劉 家祥
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1993 年 49 巻 3 号 p. 153-159

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抄録

本論文は、伝達系の入出力信号を用いて系のインパルスレスポンスを推定する簡単な方法について述べたものである。伝達系のインパルスレスポンスの推定には、入出力信号がともに観測可能ならば、一般にクロススペクトル法が用いられる。しかし、クロススペクトル法を使わなくても、僅かずつずらしながら方形波時間窓で切り取った系の出力を、各時間の始点の入力サンプル値の符号が負ならば符号を反転し、多数回間平均すれば、伝達系のインパルスレスポンスが得られる。そのためには、入力系列に、振幅あるいはパルス間隔がランダムで平均値が0であることが要求される。本手法の正当性は、計算機シミュレーションで確認されている。最後に、ランダムでない入力の場合に得られるものが何であるかが論じてある。

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© 1993 一般社団法人 日本音響学会
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