日本音響学会誌
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海面ダクト内外における音波伝搬の音線及び幾何音線的回折理論による近似解析
大島 孝二石原 豊彦
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1993 年 49 巻 3 号 p. 160-168

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抄録

音速が深さと共にbilinearな変化を示す海面ダクト内外の音波伝搬について、音線理論及び幾何音線的回折理論(GTD)を用いて解析を行い、近似解析法の有効性及びダクト内外の音伝搬現象を明らかにした。特に、従来の音線理論が適用できない火線近傍領域においては、2重鞍部点法を用いて導出される一様漸近解が有効であり、音線的な影領域においては、KellerらのGTDを発展させた形の回折波解と音線を組み合わせた近似解析法が有効であることを示した。また、捕捉音線の他に新たに反射音線及び透過音線を導出し、火線や回折波の影響が小さい領域においては、音線のみで良好な結果が得られることを明らかにした。

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© 1993 一般社団法人 日本音響学会
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