日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
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雑音分析處理の新法について : 第一報 爆音について
田口 [リュウ]三郎大河内 千枝子
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1944 年 5 巻 6 号 p. 9-16

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抄録

雑音の周波數分析は樂音の場合と異なり、各部分音が倍音關係としてあらはれない事が特徴である。然し各部分音を後述の"雑音音色表"の上に配置記入し部分音相互の和音關係(廣議の)を調べ且つ之に該當音名を興へる時は耳に有用な雑音の性質を示す事が出來る。之で雑音分析の效用に一進展を興へる事を得るが次にこの表中の雑音構成部分音を五線上に並べて"雑音音符"を作り和音運算法に依り四和音或はそれ以上の和音を選べば、この和音は雑音の擬似音として、極めてよく作成されてゐる事を發見した。又この和音は、雑音判別訓練に音樂教育上の和音感訓練を利用して比較的短期に習得せしめる爲役立つものである。第一報は爆音を適當なる四和音(之を雑音性四和音と名付けた)によつて、その機種を表現する爲、必要にして充分である事を報告するものである。

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© 1944 一般社団法人 日本音響学会
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