固体内不連続面を伝搬する境界波の3次元粒子運動を解析し, 固体内不連続面の方向を推定する。3次元粒子運動はコヒーレンス行列を使い周波数領域で解析する。コヒーレンス行列解析により3軸弾性波検出器の測定帯域を考慮した3次元粒子運動の解析が可能になる。そして, コヒーレンス行列に主成分分析の考えを適用し, 固体内不連続面の最適な方向を推定する2つの手法を述べる。地下約370mの地下き裂において測定した境界波に本解析法を適用した結果, 境界波から推定した地下き裂の方向とコアの破断面から求めた地下き裂の方向の差は, 方位角で20゜以内, 伏角で7゜以内であった。