受聴点における音場特性を解明することをねらって, 頭を球で, 肩も球で近似し, この2球を空間で分離したモデルを用いて, 平面波が任意方向から入射するときの両耳相当点の音圧レベル差を数値解析している。また, 擬似頭 (HATS) を用いて, 肩が有る場合, 無い場合について両耳音圧レベル差を測定している。数値解析と実測とを比較すると, 両耳間の音圧レベル差の脈動は肩の影響によるものと見なせることが分かる。擬似頭を球で近似する場合は, 頭の球の半径8.85 (cm), 肩の球の半径15 (cm), 2球の間隔は5cm程度が妥当であることが分かった。