日本音響学会誌
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残響室における双極子音源の音響パワーの分散
今井 章久
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2000 年 56 巻 3 号 p. 167-178

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抄録

残響室における双極子音源の音響パワーの分散を, 固有モードモデルと拡散音場モデルにおいて求めた。音響パワーの正規化分散は, 固有モードモデルにおいては, 室内空間, 壁床面, 稜線上への設置状態及び軸の方向によって異なり, 点音源よりも小さくなる場合もあるが, 空間で軸がいずれかの室表面に垂直な場合には点音源の9-5倍の243 / (40M)に, 軸の方向がランダムな場合には29 / 25倍の783(200M)になる。拡散音場モデルでは, 設置状態, 軸方向によらず, 点音源と同じ1 / (2M)となる。Mはモードの重なりである。直方体残響室での実験結果は固有モードモデルに, 不整形残響室では理論値の2倍の1 / M程度となったが拡散音場モデルに一致した。

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© 2000 一般社団法人 日本音響学会
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