早稲田大学理工学総合研究センター
2002 年 58 巻 8 号 p. 477-484
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近年のオーディオ符号化手法は聴覚心理モデルと周波数分析を複雑に組み合わせることで,高い性能を得ている。性能が向上した反面,音質評価に単純な客観尺度を用いることができず,精密な特性評価が困難になった。本論文では事前に準備した聴覚心理的な歪割当を利用して符号化方式を評価する方法を提案する。聴覚心理自体を含むオーディオ符号化全体の性能は評価できないが,エントロピー圧縮効果は精度よく測定可能で,これによりオーディオ符号化を一部改良した場合の効果の評価に補足的に利用することができる。
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