日本音響学会誌
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インダクタンス素子を用いた圧電型振動ジャイロスコープの高感度化及び周波数応答特性の広帯域化
工藤 すばる菅原 澄夫
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2002 年 58 巻 8 号 p. 485-492

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抄録

本論文では,角速度センサとして用いられる圧電型振動ジャイロの検出側に並列にインダクタンス素子を挿入して,その高感度化並びに周波数応答特性の広帯域化を同時に実現する手法について検討した。まず,等価回路を用いて振動ジャイロの特性シミュレーションを行い,振動ジャイロを高感度広帯域化するための設計指針を明らかにした。次に,この指針に基づいて設計されたGIC回路によるインダクタンス素子を用いて実験的検証を行った。その結果,振動ジャイロの高感度化及び周波数応答特性の広帯域化が同時に図れることが実証された。本研究の成果は各種振動ジャイロの性能向上に役立つ。

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© 2002 一般社団法人 日本音響学会
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