日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
振幅変調による"Strained Rough Voice"への変換
加藤 弓子釜井 孝浩
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2010 年 66 巻 4 号 p. 166-171

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抄録

感情音声のうち,「怒り」「激怒」「ハイテンション(明るく元気)」のような力の入った音声に頻出する声質である「荒れた力み声(strained rough voice:SRV)」は,基本周波数とは独立の60Hz前後の振幅の変動を特徴としている。振幅の変動がSRVを聴覚的に特徴付けるものであることを確認するため,SRVでない音声に振幅変調を施した音声を用いた聴取実験を行った。その結果,変調周波数が40Hzから120Hzの振幅変調音声はSRVと判断される可能性があることが確認された。更に,基本周波数との干渉を考慮するとSRVへの変換には50Hzから80Hzの振幅変調が効果的であることが示唆された。

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© 2010 一般社団法人 日本音響学会
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