イオンスピーカでは低温プラズマと高温プラズマが用いられている。本論文ではこれらをイオンマイクロホンに適用することを検討した。低温プラズマではマイクロホンとして必要な信号対雑音比が得られなかった。帰還発振器で発生させた高周波放電による高温プラズマに音波を加えると発振周波数が変化した。この発振周波数変化をFM復調することによって音波に対する応答が得られた。しかし,空気中放電では針電極先端が損耗し,放電生成物が針電極に付着して放電が停止した。このため不活性ガスを針電極周辺に流してこの問題を解決した。高周波放電炎の周辺全体が可聴帯域の音波に応答し,その周波数応答は音波の周波数の低下と共にレベルが増加した。