大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻
2016 年 72 巻 3 号 p. 115-122
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本論文では,単一の話者のみが発話している時間区間(単一話者区間)を利用した,低演算量の2チャンネル音源分離法を提案する。従来の音源分離法は,全音声区間で分離に必要な特徴量を推定するため,特徴量推定時に誤差が生じ易い。また,音源数情報を必要とし,処理時間も大きいという問題がある。これに対して本研究では,単一話者区間のみを用いることで,特徴量推定時の誤差を生じにくくし,更に推定プロセスを簡略化する。これにより,音源数が未知でも有効な,低演算量の2チャンネル音源分離法を実現する。
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