日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
論文
ゲート付き畳み込みリカレントニューラルネットワークを用いたカラスの鳴き声の自動検出
井本 桂右塚原 直樹永田 健末田 航
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 75 巻 10 号 p. 559-567

詳細
抄録

カラスによる生活環境や農業,畜産業への被害は深刻な問題となっている。これらの被害を食い止めるためこれまでに多数の技術が検討されており,例えば,カラスの鳴き声をスピーカから再生することで,カラスの逃避行動を誘発する手法が提案されている。他方,カラスは発達した音声コミュニケーションを行うことが知られている。もし,状況に合わせた適切な鳴き返しを行う技術,つまり,カラスと双方向に対話する技術が開発できれば,より効果の高いカラス対策の実現が期待できる。そこで本稿では,カラスとの双方向対話のための一技術として,ゲート付き畳み込みリカレントニューラルネットワークを用いた鳴き声検出について検討する。

著者関連情報
© 2019 一般社団法人 日本音響学会
前の記事 次の記事
feedback
Top