これまでビジネスプロセス(BP)と消費者行動は個別にモデル化されることが多かったが、B2Cビジネスでは両者が相互作用し、個別に扱うことはモデルの精度や有効性の観点から不適切と考えられる。本論文はカラーペトリネットによりモデル化したBPと消費者行動を、インタフェースとなるイベントを用いて結合し、単一モデル化することで二つの異なるモデル間の相互作用を考慮に入れたシミュレーションを可能とする手法を提案する。この手法によりBPの改善や改革が消費者行動に与える効果が予測可能となる。さらに、この行動変化がデータベースやweb上のデータに与える影響を考察し、データ分析によりその効果を評価する手法についても述べる。