抄録
本稿では、システム開発に係わる発注者・受注者に対してアンケート調査を行い、双方のスキル・資格・経験と相互に対する意識を把握し、それがシステム開発のプロセスおよび結果に与える影響を分析している。
分析結果から、発注者の経験・スキルが不足している一方、開発者の経験・スキルは以前よりも高まっており、そのギャップが拡大していること、それが開発プロセスでのコミュニケーションを阻害しシステム開発に影響していることが分かった。
システム開発を円滑に進め十分な成果を得るためには、発注者側のスキル・経験を高めていくことが重要である。