抄録
本研究では企業による環境保護活動を分析して、企業におけるCSRの役割を明らかにする。ステークホルダーと信頼関係を構築し、企業ブランド価値を向上させるために、企業は環境への取り組みをどのような方向へ進めるべきかを戦略的CSRの観点から提案する。そのために、調査の第一段階として、日系企業50社を対象にし、CSRに関する環境への取り組みに関するデータを収集し、コレスポンデンス分析等を行った。第二段階として、海外の日系企業内関係者へ環境への取り組みについてアンケートを実施し、企業の環境への取り組みと企業のブランド価値の関連性を分析した。さらに、企業が環境への取り組みをどの方向へ進めるべきかを提案した。