経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
2019年秋季全国研究発表大会
セッションID: 1C1-2
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予稿原稿
官民ファンドの功罪:産業革新機構、シャープ、JDI、ルネサスの事例分析
*中田 行彦
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抄録

イノベーションの創出のためにはリスクマネーの供給が必要である。このリスクマネーの供給源の一つが、主に政府の出資等により設置されたのが「官民ファンド」である。その一つである産業革新機構が、出資し3社の中小型液晶事業を統合しジャパンディスプレイ(JDI)が設立された。しかし、JDIは頓挫し、当初も技術流失防止の目論見から外れ、台中連合の金融支援で生き残ろうとしている。「官民ファンド」は、JDIの事例のほか、シャープへの出資、ルネサスの経営陣交代、産業革新機構の組織脱皮等で失敗を繰り返している。これらの事例から「官民ファンド」の功罪を分析した。

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© 2019 一般社団法人経営情報学会
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