システム農学
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研究論文
近赤外分光分析装置を用いたトウモロコシの抗酸化作用およびアントシアニン含量の推定式の開発
江口 研太郎澤井 晃佐藤 哲生
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2011 年 27 巻 3 号 p. 69-74

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抄録

トウモロコシは、高栄養価の長大型飼料作物として認知されている。一方、紫トウモロコシは、穂軸、子実および茎葉に、アントシアニン色素を蓄積しているため、抗酸化作用等の付加価値を有する機能性飼料作物として活用できる可能性がある。本試験では、近赤外分光分析装置を用いて、アントシアニン含量および抗酸化作用に関する検量線を、重回帰分析、PLS 回帰分析および主成分回帰分析を用いて、穂軸、子実および茎葉それぞれについて作成した。子実中のアントシアニン含量および抗酸化作用についての検量線の精度は低いものの、穂軸と茎葉中のアントシアニン含量および抗酸化作用についての検量線はRPD 値(≥2.4)、相関係数(≥0.81)と精度が高く、事業育種に応用できると判断された。

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© 2011 システム農学会
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