2006 年 18 巻 1 号 p. 39-42
遠隔放射線治療支援システムとして,remote disk mount 方式を採用したシステムを構築した.remote disk mount 方式とは,ネットワーク上の他のワークステーションの記憶装置(ハードディスク)を内蔵記憶装置(ハードディスク)の代わりに読み込み,システムを起動する方式である.この方式によれば,遠隔治療施設が増えてもmount するdiskを変更するだけで対応が可能になる.実際の使用感は,ネットワークを介してのハードディスクの読み込みのため,最初の読み込みに若干の時間を要するが,一度mountしてしまえばストレスなく計画を行えた.使用回線はデータ保護のためにVPNを用いた一般回線を用いている.本システムにより,複数の施設に対応した遠隔放射線治療支援システムが構築できた.