抄録
新たに開発した非侵襲的で着脱可能な頭部固銀を用い定位放射線治療 (SRT) をおこなつた. 検討対象はSRT単独の25例で, 内訳は原発性脳腫蕩5例, 転移性脳腫瘍19例, 頭頸部腫瘍1例である. SRTは4例にSurgery corn, 21例にmultl-leaf collimatorを用いた. 全例のGross tumor volume (GW) は0.2-585田lで, 治療スケジュールはGTV14ml未満では中心線量30Gy/3fxあるいはき2Gy14fx, 14-30mlは30Gy/6fxあるいは43Gy/15fx, 30ml以上の2例は60Gy/30fx, 30Gy/6fxで, 導繰線量はEquivalent Single Do (ESD) で11.7~20.1Gyである. CTあるいはMRIによる治療効果は, CR: 8例, PR: 3例. NC: 9例 (奏功率64%, 制御率100%) で, G W14m1未満の奏功率は10/14 (71%), GTV14~58.5mlでは6/11 (55%) であつた. 合併症として2例に一過性の脳浮腫をきたした本固定県を恥たSRTは長径3cmm以上の比較的大きな腫瘍に対しても施行可能であるが, 適切な治療スケジュールについてはさらに検討が必要である.