日本ベンチャー学会誌
Online ISSN : 2433-8338
Print ISSN : 1883-4949
事例研究論文
サービスビジネスのスケールアップ手法の研究
―スケールアップのクリティカルな要件の仮説と事例分析による検討―
高木 栄
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2012 年 20 巻 p. 25-34

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抄録

ベンチャー企業のスケールアップと、サービス特性の先行研究により、サービスビジネスのスケールアップのクリティカルファクターの仮説を立て、2005年以降に株式公開をした、Teboul(2006)のサービス分類のタイプD(対人サービス)の企業のうち、会社設立10年以内に株式公開を果たした26社の事例分析によって、確認した。組織ルーチンの手法(サービスの繰り返し性の獲得:パッケージング)が、スケールアップに特異的なクリティカルファクターであることが明らかになった。また、B to C企業では、正統性の手法(サービスの事前評価を促す:ブランディング)が有力な手法であることが明らかになった。さらに、3社について詳細事例分析を行い、この2つの手法が、どう具体的にスケールアップに寄与しているかを明らかにした。

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© 2012 日本ベンチャー学会
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