世界的に導入普及が進む風力発電は，日本でも積極的な導入が進められている。しかし，全国各地の風力発電設備で風車の破損・倒壊事故が報告されており，大きな問題となっている。風車に流入する風向きの急激な変動が予想される日本の風況での風力発電設備の開発において，タワーに加わる転倒モーメントに加え，タワーのねじりモーメントを測定することは大変重要である。そこで本研究では，3 枚翼の水平軸風車の模型を製作し，風洞実験により，風向変動によってタワー基部に生じる転倒モーメントとねじりモーメントの変化について調べた。また，相似則を考慮した一般化によって，風車に加わる荷重特性について明らかにした。
