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矩形断面の自己励起型渦励振は,断面辺長比B/D=2~8で発生することが報告されている.前縁剥離渦が,断面側面上を流下し,後縁2次渦と一体化することにより振動が発現すると考えられている.一方,著者らが実施した断面辺長比2以下の矩形断面を対象としたばね支持実験の結果,自己励起型渦励振と考えられる空力振動が観測された.しかし,小振幅で強制加振させた断面周りの流れの可視化実験結果によると,前縁剥離渦は確認されたが,明確な後縁2次渦の発現は確認できなかった.本研究は,断面辺長比が2以下の矩形断面を対象に,強制加振振幅を変化させて後縁2次渦の生成状況を流れの可視化実験によって確認することにより,後縁2次渦が果たす役割を明確化することを目的とした.