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これまで本研究グループでは,風が火災の延焼速度に及ぼす影響を測定するために小型ファンを使用した延焼速度を計測する風洞実験を実施した.しかし,気流性状に課題が残ったため,運搬可能,かつ安価な簡易風洞装置「ポータブルマルチファン風洞」を試作した.
本研究では試作機の課題改善のため耐久性・運搬性を重視し,3D CADおよび3Dプリンターを活用し,ポータブルマルチファン風洞を製作した.3Dプリンターを活用することで,縮流胴,整流胴,拡散胴が容易に取り外し可能な風洞となった.
今後は縮流胴の形状を改良し,風速の増加,風速分布の均一化,乱れの評価を行う予定である.