2008 年 10 巻 2 号 p. 87-92
入院患者さんのベッドサイド周りの嫌なにおいを消すために、理論と実験の両サイドから調査研究を行う。理論上からは、ベッドサイド周りの空気の流れをシミュレートして、様々な吹き出し口の効果を評価する。計算はナビエ-ストークス方程式に基づく。幾つかのベッドと吹き出し口がモデル化され、流れベクトルが描かれる。入口のノズルの形は重要な要素なので、比較する。広いノズルの形が他の形より効果的であることが示される。吸気口と排気口の両方をもつシステムが新たに提案され、評価される。空気が両端で働いているので、有効な流れを作り出せる可能性があると結論づけられる。これらの調査結果は事実上、ベッドサイド周りで脱臭するために新しいマシンを組み立てるためのガイドラインとなる。