バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
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東洋医学健康調査票における健康評価の検討
和辻 直関 真亮篠原 昭二矢野 忠嶺尾 徹
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2013 年 15 巻 2 号 p. 47-54

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抄録

東洋医学は,近代西洋医学と異なった観点で健康評価が行える.我々は東洋医学の健康 調査票を用い,診察者が判断する東洋医学の健康評価と比較して有用性を調査した.その結果,対象は101名であった.東洋医学健康調査票(OHQ57)の健康評価は東洋医学の診察による健康評価と比較して有効度が29%と低かった.しかし東洋医学の診察の健康評価 による已病群のOHQ57総合点は未病群よりも有意に高かった.OHQ57の健康評価は各診察法の健康評価の有効度が異なっていた.OHQ57総合点は,脈診の健康評価による已病群が未病群よりも有意に高く,問診の健康評価では健康・未病・已病の順に高かった.結論,OHQ57の健康評価の有用性を高めるには,OHQ57の健康評価における点数基準の改善が必要であることが判った.

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© 2013 Biomedical Fuzzy Systems Association
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