抄録
細胞膜,神経細胞の軸索等の電位は神経や細胞の生理的な活動には重要である.これらの機能は,恒常性の維持や神経細胞の情報処理を支えている.膜電位を維持するために,細胞は能動的にナトリウム,カリウム,そして,塩素濃度を調整している.これらの各種のイオン濃度を細胞膜電位に変換する式が,有名なGoldman-Hodgkin-Katz の式である.この式は,定電場理論の仮説に基づいて導出される.この論文では,定電場理論を拡張した膜電場理論を提案した.この拡張膜電場理論から,従来の定電場理論やGoldman-Hodgkin-Katz の式
が自然な形で記述される.