日本醸造協会誌
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解説
細胞内温度の測定という新たな酵母活性評価技術の可能性
辻 俊一内山 聖一
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2014 年 109 巻 7 号 p. 487-493

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抄録

 非常に大規模な酵母利用産業であるビール製造においては,酵母の活性が製品の質を左右することから,酵母の品質管理には多大な注意が払われており,そのための活性評価技術の開発も盛んである。著者らは,新たな酵母の活性評価指標として個々の細胞内の温度に注目し,複数の機能性ユニットを有する極めて高度な機能性分子を蛍光プローブとして利用し,その温度による蛍光変化をモニターする技術開発に取り組んでいる。まだまだ,実用までのハードルは残されているようだが,その現状を解説していただいた。挑戦的かつ刺激的な内容であり,是非ご一読いただきたい。

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© 2014 公益財団法人 日本醸造協会
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