日本醸造協会誌
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カプロン酸エチル高生産性清酒酵母の迅速識別法
田村 博康栗林 喬久米 一規五島 徹也中村 諒渡邊 健一赤尾 健下飯 仁水沼 正樹平田 大
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2015 年 110 巻 12 号 p. 820-826

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抄録

 今現在,大吟醸酒に代表される高級清酒の醸造には,広くカプロン酸エチルを高生産する酵母が使用されているが,様々な変異処理をほどこしているために,発酵が緩慢となり,さらには目的以外の変異がはいるというリスクもあった。筆者はそのリスクを取り除くための自然発生的な方法で目的株を分離することに成功し,遊離脂肪酸を測定することで迅速に識別する方法まで示した大変興味深い解説文である。ぜひご一読願いたい。

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© 2015 公益財団法人 日本醸造協会
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