日本釀造協會雜誌
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米麹の蛋白分解酵素生産について (その4)
酸性化合物添加の影響について
塩田 日出夫桜井 米吉松坂 進
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59 巻 (1964) 5 号 p. 443-447

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抄録

1.硫酸アンモニウム, 塩基性アミノ酸塩酸塩, 燐酸1カリウム, 硫酸等を添加して製麹した米麹は, 添加量に応じてAl.P.生産量が低下し, Ac.P.生産量は増加し次いで低下した。
2.コバク酸, クエン酸, 酒石酸等は, 米に添加して製麹しても, M/5,000量以下ではAc.p.及びAl.p.生産量に著しい影響を与えなかった。
3.塩基度の異なる燐酸塩を米に添加して製麹することにより, 塩基度の低下とともにAc.p.生産量は増加し, Al.p.生産量は低下した。又塩基度の変化に伴うAl.p.生産量の変化は, Ac.p.生産量の変化に比べて極めて大きかった。
4.燐酸1カリウムを添加した米麹のAc.p.及びAl.p.生産に対する影響を各種菌株について検討し, いずれも同様な効果を認めた。
5.無添加米麹のAl.p.生産量は, Asp.sojaeが高く, Asp.oryzaeがこれに次ぎ, 黒麹菌は非常に低いことが認められた。
本実験に使用した保存菌株は, 東京大学応用微生物研究所から分譲して戴いた。付記して感謝の意を表します。

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