60 巻 (1965) 3 号 p. 265-269
みそ, しょう油醸造工程よりの細菌分離にあたって混在麹菌 (とくにAsp.sojaeを対象とする) の併発阻止, ならびにBacillusの併発による乳酸菌群 (Micrococcusもふくめて) 分離の困難さを解決する技法について試験した。
1) 従来すでに提唱されているかび類 (酵母をふくむ) の生育を選択的に阻害抗生物質Eurocidin, Kabicidinの利用のほかに, cycloheximideも200γ/ml程度の添加により細菌の選択分離が可能である。
2) ソルビン酸0.2%, pH6.0の細菌用培地においてBacillusは完全に阻止され, 乳酸菌 (Strept. faecalis, Ped. soyae) を減ずることなく (液体培養では生育度は若干低下し, 平板培養においても集落径は小さくなる) 分離でき, 乳酸菌の選択分離に有効である。
おわりにのぞみcycloheximide (Actidione) を分与下さった小玉商事KK, ソルビン酸を分与下さった台糖KK, ならびに終始御鞭撻をいただいた鳥山所長に深謝する。なお本報告の要旨は全国味噌技術会研究発表会 (昭38年5月20日) において口演し, 技法の要点のみは同会発行の味噌技術に摘記ずみである。